TLT第三回公演「うんこ」稽古日記 vol.2 ―スクラップ・アンド・ビルドをやめるな

 こんにちは。狛千心(こま ちさね)です。

 Team Local Train第3回公演『うんこ』、今日も今日とてお稽古をしております。お芝居のことだけでなく事務周りのことも出演者で手分けをして準備をすすめており、みんなでフォローをしながら良い舞台にするべく奮闘しています。

 前回のお稽古でも、演出ご担当の甲斐先生から細かいご指導があり、演者はそれに応えるべく必死になっています。各個人で演技プランを用意していても、いざ他の出演者と掛け合いをしてみるとなんだかしっくりこないという場合も多々あり、台本もやりながら修正が入っています。どんどんと肉付けをされていく過程は、やる身としては大変ながらも、最後にはどんな形になるのだろうかという期待感が生まれます。
 
 狛も演技プランを用意して作り込みと自己練習をして臨みましたが、あっさりと甲斐先生にボツにされました。自分で考えてやったことに意義があり、この経験はきっと今後の肥やしになると思っているので全くへこたれておりません。

 そもそも、「捨てる」ことに抵抗感を持ってはいけないのだと思います。作ってみては壊し、加えてみては削り、それを繰り返していき、最も理想的な形を試行錯誤していくことを避けてはいけない。本番まであっという間とはいえ、まだ2カ月余りの時間があるので、直前までブラッシュアップをすることに挑戦してみたいと思います。早い段階で演技プランを決めてしまうと段取りでこなすようになる恐れがあるので、変化を受け入れる柔軟さを忘れずにいたいと思います。

 ボツになったのは演技プランだけではありません。衣装もボツになっています。狛も起案をしている衣装がありましたが「キャラクターのイメージカラーではないかも知れない」という甲斐さんのご意見によりボツ。より良い役作りのために再び衣装探しの旅に出ています。お洋服屋さんで「この服、こういう役の時に使えるかも…」という思考が巡るのは、舞台に乗る人達のいわゆる職業病の一種なのかも知れません。

 

 ボツになった衣装に合わせようと思っていたアクセサリー。この石たちのように、自分は今は原石で、磨く努力を続ければ、きっとキラリと輝くダイヤモンドになると信じて、明日も参ります。

 なお、このネックレスはイミテーションです。

 でもいつか、宝石も自分も「本物」になりたいものですね。心に響く名言を添えて。


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