大河ドラマ『べらぼう』第一話・田沼意次のセリフ「お前は何かしているのか、客を呼ぶ工夫を」に深く思うこと

 こんにちは。狛千心(こまちさね)です。

 突然ですが皆さんは今年の大河ドラマ『べらぼう』はご覧になっていますか?狛は昨年の『光る君へ』に引き続き毎回興味深く拝聴しております。大河ドラマというと戦国時代を連想する方が圧倒的に多いと思いますので、昨年および今年の舞台となる時代やテーマが今までの傾向とは異なるため抵抗がある方もいらっしゃるとは思いますが、狛としてはむしろ今まで深く知る機会がなかった分野を知ることができ、大変勉強になっています。合戦のシーンこそありませんが、それぞれに向かう戦があるものだと感じ入っております。

 さて、ここから今年の『べらぼう』の第一話のあらすじを少し。舞台は徳川家治が納める江戸時代中期、18世紀半ばです。平和な時代であったため芸術文化がどんどん盛んになっていきます。この時代に生きていたのが主人公の蔦屋重三郎(蔦重)です。彼は遊郭・吉原にある茶屋の養子として奉公する傍ら貸本屋さんをして生計を立てていたのですが、この頃は吉原に来るお客さんが少なくなっていました。女郎たちは厳しい生活を余儀なくされ、蔦重は吉原の現状をなんとかしようと時の要人・田沼意次に掛け合います。政府公認の遊郭・吉原に客が来なくなったのは非公式に商売をしている宿場があるからだ、それを幕府で取り締まって欲しい、と。

 ここで、今日の日記の題名にある台詞が出てくるのです。田沼は蔦重に「吉原に客が少なくなったのは、吉原に魅力がなくなったからではないか」と問いかけます。蔦重は「女郎は懸命に働いています」と必死に反論します。すると田沼が、

では、人を呼ぶ工夫が足りんのではないか?

お前は何かしているのか、客を呼ぶ工夫を”

 と、投げかけるんですね。この言葉に蔦重はハッと目が覚め、一目散に吉原に戻り策を立てるわけです。

 そして、狛は蔦重と一緒にテレビの前で雷に打たれた気持ちになりました。そうだ、どんなに自分達が頑張っていても観てくれるお客さんがいないことには始まらない。マーケティングは舞台の外でやらなければならない必須業務だ、と。
 そして真剣に考えました。第3回TLT公演において私はお客さんを呼ぶ工夫をしているだろうか、広報として公演の魅力を伝えられているだろうか、SNSだけ更新していればいいのか、などなど…。

 そんな想いを胸に、狛は稽古場を飛び出し、横浜に行って参りました。公演のことを少しでも多くの人に知っていただくために、インターネットラジオ・ゆめのたね放送局内の番組「リリカル・バタフライ」にお邪魔し、パーソナリティのみさりんさんに作品の魅力をお伝えして参りました!
 …という、いわゆる番宣が今回の日記の目的です。


 インパクト絶大な今回の作品タイトル「うんこ」ですが、

これだけではどんなお話か想像できず、観るのが正直怖い…」という方、

作品の予習をして、公演当日はもっと隅々まで楽しみたい!」という方、

様々なお考えを持っているお客様がいらっしゃると思います。そんな皆様向けに、ほんの少しだけ作品のご紹介をしています。ご興味のある方、ぜひリリカルバタフライをお聴きください。

 タイトルのみでストーリーを想像して、公演当日まで一切ネタバレなしで観たい!という方は、またの機会にラジオで喋る狛をお聴きくださいませ。狛自身の話も少しだけしておりますので、狛に興味を持ってくださる奇特な方がいらっしゃいましたら一つの番組として聴いてくださると大変励みになります。

 狛らしく出来るお客さんを呼ぶ工夫です。どうぞよろしくお願いいたします。


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