俳優・モロ師岡さんの演技ワークショップを受講して参りました

 こんにちは。狛 千心(こま ちさね)です。皆様のゴールデンウィークはいかがでしたでしょうか。しっかりお休みを満喫できた方も、お仕事だった方も、思い出深い日々になったなら良かったと思います。

GWWS!(ゴールデンウィークはワークショップへ)

 わたくし狛は、5月3日(土)に俳優・モロ師岡さんの演技ワークショップに行って参りました。現役でご活躍されているプロの俳優さんから様々なことを直接教えていただけるまたとない機会、一つでも多くのことを持って帰るべく張り切って参加してきました。

 演劇ワークショップでは定期的にモロ師岡さんをお招きしていて、狛は昨年に引き続き2回目の参加でした。今回もモロさんからたくさんの金言を聞くことができました。

 参加メンバーでアイスブレイクも兼ねてコミュニケーションゲームをやったり、喜怒哀楽の感情解放をやったり、台本を使い実際に演技をし、それに対してアドバイスをくださったり演出をしてくださったりと、あっという間の3時間。そして贅沢な3時間でした。

何をおいても、まず台本を読む

 お話を聞いたところによると、役者歴46年!こんなに長くご活躍されているモロさんだから、きっと演技が上手くなるための伝家の宝刀でもあるものと思ってしまいそうですが、仰っていることはいたってシンプル。それをちょっとだけお裾分けします。それは…、

台本を読む。

 とにかく台本をちゃんと読む。読み込む。この基本中の基本が大事だと、前回に引き続き、今回も何度も仰っていました。これに尽きると。

 基本を、愚直に、真摯に、一途に。一見地味かもしれないことを、飽きることなく何度も繰り返すことが成長するための一番の近道なのだと再認識したと同時に、地味なことを放り出さずに繰り返せる人がきっと良い役者さんになれるのだろうと確信しました。

 芸事に限らず、物事が上手くなるのに一発逆転ホームラン的な魔法はありません。それどころかバッターボックスに立った時にはホームランを打てるかどうか既に決まっていて、それまでの練習の積み重ねがあるからホームランが打てるものなのです。

 …きっとここに書いてあることを読まれた方にとっては、この内容はさほど面白くないと思います。そうでしょう、そうでしょう。そう思います。私はモロさんの声と言葉と、空気の振動から伝わってくる何かを感じたからこそ「ああそうか、台本を読むのって大事なんだ!」と当たり前過ぎることも、ただの頭の理解だけでなく、心に染み入ったのだと思います。頭と心の理解は似て非なるものだと思っており、確かに、自分でも文字で書き起こしてはみるものの、当日感じたあの「超納得」という抽象的な感覚を表現し切れているかは甚だ疑問です。

 但し、「ちゃんと読む」の「ちゃんと」が味噌なんですね。たださらさら~と読んでも意味がない。字面だけ追いかけても意味がない。丸暗記だけしても意味がない…、まぁそれはそれで一つの才能ではあると思いますが。「ちゃんと」とは、掛ける時間なのかも知れないし、ある種のテクニックになってくるのかも知れない。台本を読むための技術やコツは知識として学ぶ必要がありますが、読むことそれ自体は能動的にやらなければなりません。そして人間、腑に落ちないと行動に移せないもの。今だから、台本ともっと真剣に深く向き合おうとする自分がいます。

 通常の読書の在り方も変わりそうな予感がするワークショップとなりました。他にもたくさんのことを教えてくださいましたが、それは言霊という私だけの宝物として大事に心にしまっておきます。なので、ナイショです。ふふふ。気になる方は、またモロ師岡さんのワークショップが開催されるかも知れませんので、その時にぜひ皆さんご自身で感動してみてください。自らの体験からでしか手に入らないものがきっとあります。

最後に

 この度は大変お忙しいなかお時間を割いて私達受講生に楽しく、丁寧に、そして熱くご指導くださったモロ師岡さんに心より感謝申し上げます。当日記に書くことも快諾してくださり、記念のお写真まで撮ってくださり、その優しさに感激しております。これからも応援しております!ありがとうございました。

改装直後の新宿スタジオにて。期せずして黄色と紫の鮮やかなコントラストの2ショットとなりました!


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