皐月の雑感。月日は百代の過客にしてと人は言い。

 こんにちは。狛 千心(こま ちさね)です。

 まさに今回のタイトルの通りに思うことを徒然なるままに書き連ねていこうと思いますので、お暇な時にお付き合いください。

 あっという間に5月も終わりを迎えようとしています。ついこの間、ゴールデンウィークに開催された俳優のモロ師岡さんのワークショップのお話をしたように思います。この歳になり以前にもまして時間が経つのは早いという話題を口にするようになったのは気のせいではないと思います。かの俳人・松尾芭蕉も奥の細道で「月日は百代の過客にして行かふ年もまた旅人なり」、意訳になるのかもしれませんが、「時間はどんどん過ぎていくもので、時が経つのは早いよね」という旨を記していますので、300年近く前の時代に生きていた人も現代人と同じような感覚を持ったのかと想像すると、自分だけではないのだという共感と、ある種の心強ささえ覚える私は変わり者なのでしょうか。

 あっという間に過ぎていく時間の中でも、毎日を適当に過ごしていたわけではなく、この5月は目の前のことをこつこつとこなしていく日々だったように思います。お稽古も然り。昼間の仕事も然り。オーディションも然り。一日いちにちを積み重ねる中で、お稽古の中で手応えを感じる瞬間があったり、良いフィードバックをいただいたりと、成長できているなと思う場面もありました。

 その一方で、お仕事の中で自分でも驚くような間違いを立て続けにした一カ月でもあり、自分で言うのもなんですが「らしくない」ことが多々ありました。上の空だったのか、なんなのか、自分でも何が起きていたのか覚えていないのが恐ろしいくらいです。これが噂の五月病なのか、しかも無自覚、無症状。周囲の方にフォローしていただき乗り越えることができ、申し訳なさと有難さが入り混じる複雑な心持ちです。

 いたるところで見かける考え方ですが、ミスや間違いをした時には、「これは『失敗』ではなく、『このやり方では上手くいかないことが分かったという成功』なんだ」と切り替えるようにしています。上手くいかなかったことを振り返って、じゃあどうすれば上手くいくかなと分析して、次に繋げることが大事なんですよね。

 きっと、目まぐるしく変化する環境の中、従来通りのやり方では立ち行かなくなったということを、今回のやらかしは教えてくれたのかも知れません。タレント業と会社勤めの両立、仕事とプライベートのバランス、ライフイベントという人生の分岐点…。近頃は潮時という言葉がよく脳裏をよぎります。

 そんなこんなで、まとまりのない思考の垂れ流しのような日記になってしまいましたが、たまにはこんな時があっても良いのかなと思う今日この頃です。狛千心という人間に少しでも面白みを持っていただけたら幸いです。余談ですが、ブログだけではなく、いつか音声配信もやってみたいと考えています。かつてYouTubeやStandFMというアプリケーションで声日記なるものをやっていたことがあり、またやってみたようかなという気持ちが沸いてきていますので、いつか皆さんのお耳にかかれればいいなと、ふんわりと予告させていただきます。予定は未定です。わら…。

 そろそろ梅雨入りをする頃、陽の光が少ないと気持ちも塞ぎ込みがちですので、自分が太陽になった気分で明るく笑顔で楽しい気持ちを忘れずに過ごしていきたいものですね。お互いが太陽になって照らし合えばみんなが元気になって、そんな素敵な循環が生まれれば湿気もカラッと乾くでしょう。食中毒にはくれぐれもご注意を。

 素敵な薔薇のお写真をお裾分けして、この辺でお開き。それでは、また。

2本の黄色いバラの花が咲いている
黄色は見ると元気が出る色
2本のピンク色のバラが咲いている下にドクダミの花が小さく咲いている
目にも鮮やかな濃いピンク。