八月尽、心残りは高くなりゆく雲に預けて、機を見計らうことにしようか

 こんにちは。狛 千心(こま ちさね)です。 少し遅れた残暑お見舞い申し上げます。お蔭様で元気にやっています。

 夏、特に7月下旬といえば、私は真っ先に大江千里さんの「夏の決心」という歌が浮かぶ。フジテレビの子供向け番組・ポンキッキーズの中で流れていた名曲をご存知だろうか。これから始まる夏休み、何者にでもなれんとばかりに、キラキラとした希望と純粋な好奇心にあふた歌詞と、爽やかで明るいアップテンポな曲調が私は大好きだ。それから、ポンキッキーズで流れていたPVは女の子達が踊っているのだが、浮き輪やデッキブラシなどの小道具を使った群舞があり、それがもう楽しそうで、憧れで、やりたくて、これが流れ始めると夢中で見ていた記憶がある。子どもの頃からダンスが好きだった。

 先日お稽古の時にひょんなことからこの話題になったのだが、この歌の良さを熱く語る私を前に、若い子たちはポカーンとし、人生の先輩であるはずの甲斐先生も「大江千里さんは分かるけど、その歌は知らない…」と、この歌ニッチなの?!ポンキッキーズでしか流れてなかったの?!と驚愕した。そんなもんである。

 そしてもう一曲、これは定番中の定番だが、井上陽水さんの「少年時代」。夏も終わりを迎える頃になると、いつも脳内DJノンストップである。カノン進行の曲はヒットする法則があるとかないとか。素敵なものは素敵で、良いものは良い。

 夏を感じるヒットソングはたくさん生まれている。DAOKO×米津玄師の打上花火、ボニーピンクさんのパーフェクトスカイも好き。KREVAさんのイッサイガッサイも良い。他にもたくさん素敵なJ‐POPがあるけれど、この2曲はずっと自分的サマーソングとして毎年思い出すのだと思う。

 舞台の感想を書こうと思いながら、言葉がまとまらずにそのままにしてしまった。言語化できないということは、自分の中で何か腑に落ちないところがあるのかしらん。いつか自分にも素直になって言葉にできたら。せめて写真だけでも残しておこうと思う。

狛千心と俳優中村柊太さんの2ショット。劇団トップバナナの「もてない保険2」終演後。
劇団トップバナナさんのモテない保険2終演後に中村柊太さんと。すっかり親のような気分である。
RPlaysCompany企画の舞台「海と日傘」の舞台セット
「海と日傘」のセット。自由に撮影してOKとのことでしたので記念に。
狛千心と同事務所コバルエンタテインメント所属の鈴木孝志さんとの2ショット。大塚萬劇場・ZANNEN座の「はなよはなよ」の終演後。イトーフラワーさんの店頭。
鵜濱咲紀先生の舞台の帰りにストーリーのモデルとなったお花屋さんを発見。同事務所の鈴木孝志さんとパチリ。

 そして、うだるような暑さはいつまで続くのか、いい加減にしてくれ、そんな人間の思いをよそに猛烈な残暑だけ残して八月は過ぎていく。夏の決心の歌詞よろしく夏休みはやっぱり短い。時間とは有限なのだ。

 やり残したこと。美容院に行きたいなとか、着付けができるようになりたいと思い教室の下調べだけしたけれど体験レッスンまでは辿り着けなかったなとか、ペーパードライバー講習にも行きたいなとか、ダイエット…?、挙げればまだまだきりがない。

 できたこともある。仕事の企画で3本ほど起案を出した。自信はあるので、たとえ没になってもここに至るまでのアイディアは別の場面で生かせると信じてやまない。資格の勉強も始めた。英語の勉強も再開できた。

 人間関係も清算できた。また一から作り直し、これまで自分の中で生まれた想いは続きながら。肩の荷を降ろしてこれからは風の時代に相応しく軽やかに生きていけるといいな。

 落ち着いて書き出すと、できたこと、手に入れたものもたくさんあることが分かる。無いものに目を向けがちだが、今あるものに目を向けていきたい。やり残したことは、もう少し涼しくなってから予定を立てようと思う。必ずや実行するという強い意志を添えて。

 朝晩の空気や虫の音に秋の気配をわずかに感じつつ、九月も暑さに負けず過ごして参りましょう。最後まで駄文にお付き合いくださり、ありがとうございました。